『音と花と人と』の会

 

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作    文


 

  福田 悠星 (高1)        第一回『音と花と人と』の会の集い

 

  「みんなといるのが苦手だった自分 」
    --- 不安に勝った挑戦心 ---

私が中学校に入学した時の心境ですが、まず私の心を襲った感情は「今後この中学校という環境に慣れることができるのだろうか」という今後に対する不安と「この中学校ではまじめに頑張ってみよう」という挑戦心の2つでした。中学校生活での最初の一年は学校内の環境に慣れるのにかなり時間がかかりました。精神面も不安定だったので先生方に迷惑をおかけしてしまいました。さらに他人との会話をするだけでも緊張して時間がかかりました。

ですが2学期、3学期に行くにつれ、学校の環境にも慣れ、交流と特支と、両方の環境にどう慣れる必要があるかなど、徐々に理解してきましたが、まだまだ交流の方では緊張しすぎて帰宅後「これから交流とどう向き合えばいいのかわからない」と心の中で悩んでいました。

2年生からは環境に慣れる速度も速くなり、他人との会話をすることがわずかながら楽になりました。ですがまだ自分には交流の人たちとでは壁があり、会話をすることだけでもその壁のせいで抵抗があり、いざ話そうとすると緊張し、自分の言いたい言葉すら言えず、一人で悩んでいた時期がありました。後輩ができ、後輩の性格がなかなか理解しにくい状態がしばらく続きました。ですが特支の方の先生が私が今何を言いたいのかとわかってくださり、後輩の性格がかなり理解できるようになりました。しばらくして特支での友達もでき、特支が自分の唯一気楽に授業を受けることができる場所になりました。

そして中学校最高学年である3年生になり、自分の心も大きく変化し、1年生の頃は自分の心とどう向き合えばいいのか理解できない状態でしたが、3年生になり、自分の心の長所と短所を理解し、新しい自分を見つけることができ、他人との壁があった1年と違い、まだ壁はありますが、前より壁は薄くなり、そして低くなりました。そうして1学期2学期と刻一刻と卒業という義務教育の終わりが近づき、高校生になるための心の切り替えが少しづつ始まりました。また中学校で出会った人々ともう出会えなくなるかもしれないという感情が襲い、学校では楽しく、親の前でも楽しく振舞っていましたが、一人になるとその感情が一時的に爆発し、精神的に不安定になった時間がありました。

三学期になると歌の発表が1月に行われ、そこで自分の心で何かが破壊されたような気がしました。高校生の心にはほとんど切り替わり、中学校と出会った人たちと出会えなくなるかもしれないという感情も薄れ、高校生活に慣れることが果たしてできるのだろうかという感情が卒業式が近づくにつれ、増えてきましたが。しかし「もうやるしかない」という感情が高校生活に慣れることができるのだろうかという不安に勝ちました。

高校1年になり、高校生活に慣れる必要はありますが、中学1年生の心とは大きく違うことがあります。それは3学期の1月に行われた発表会で得た、「やるしかない」「やったらできた」という精神面での大きな進歩があった点です。

高校生活はいろいろと大変ですが、やるしかないという感情とやってやるという心の変化が今度の自分の高校生活の自信となることを願っています。

     
         


                                                                       









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